リウマチの原因は?早期発見の治療がカギ!

手足の関節が腫れたり痛みを感じたりなど、発症してしまうと辛いリウマチ。また、放置しておくと病状が進行してしまうこともあり、早めに治療を開始することが必要です。

ただ、そもそもリウマチはどんな原因で起こるのか、どんな人がなりやすいのか詳しいことはわからないという人もいることでしょう。
そこで、リウマチの原因や治療はどんな方法で行われているのか詳しく解説します。

目次
* リウマチとはどのような病気なの?
* 詳しくは解明されていない!リウマチの原因とは
* リウマチになりやすい人とは
* リウマチは治る!治療法と予後
* リウマチを避ける方法はある?

リウマチとはどのような病気なの?

リウマチは手や足の関節に痛みや腫れなどの症状が現れる自己免疫疾患の病気です。
本来、細菌やウイルスなど外から入ってくる異物に対して免疫機能が身体を守っています。

ところが、何らかの原因で本来外敵を攻撃して身を守る免疫機能が異常に働き、自身の体を攻撃してしまうのです。
骨と骨のあいだをつないでいる関節では軟骨がクッションの役割を担い、滑膜という膜や関節包という筋でつながれています。
リウマチは自己免疫が関節組織を攻撃し、滑膜の炎症が起こったり軟骨・骨が破壊されてしまったりする病気です。

実際の症状としては関節の痛みや腫れが起こるほか、微熱や食欲の低下、だるさなどの全身症状が現れることもあります。
また、朝に手足がこわばるという症状を感じる人が多く、進行すると全身の関節に症状が広がり、骨や関節の変形も引き起こしてしまいます。

詳しくは解明されていない!リウマチの原因とは

実際にリウマチを患っている患者は免疫系に異常が見られることから、免疫が何らかの原因で異常を起こしてしまうことで発症することはわかっています。

ただ、何をきっかけに免疫が異常を起こすのかはまだ詳しく解明されていません。
細菌やウイルスに感染したことが刺激になって発症することがあれば、過労やストレスなどがきっかけで免疫異常を起こしてしまうこともあります。

また、妊娠・出産や喫煙が引き金となって免疫が異常になり、リウマチを発症してしまうケースも見られます。

リウマチになりやすい人とは

リウマチになりやすい人を年齢別にみてみると、統計的には30歳〜59歳の人がかかりやすい傾向がありますが、60代以降になってから発症する人もいます。
また、男性よりも女性の方が発症する確率が高く、男女比は約1対4の割合です。

なかには、10代や20代の若い人のほか、稀に子どもでも発症するケースがあり、かかりやすい年齢ではないからといって安心だというわけではありません。

リウマチは治る!治療法と予後

リウマチといってもすべての人が同じような経過をたどるわけではなく、いくつかタイプの異なるパターンがあります。

なかには、手足の関節の腫れや痛みなどリウマチの症状が出たあと、1年〜2年で症状が落ちつく人も全体の約30%はいるのです。
逆にリウマチ患者全体の約10%は短期間で炎症が強くなったり関節が変形してきたりなど病状が進行してしまうタイプもあります。

ただ、症状が少し良くなることがあれば悪くなることもあるなど、一進一退を繰り返しながら徐々に進行する経過をたどるケースが最も多く、患者全体の約60%がこのタイプに当てはまります。

リウマチの治療法としては、まず薬の服用で関節の痛みや腫れなどの症状を和らげて進行を抑え、寛解を目指します。
はっきりとした原因が解明されていないリウマチの場合、病気を全快させるということは難しいですが、症状を落ちつかせて安定した状態の「寛解」に導いていくのです。

リウマチの治療に用いられる薬はさまざまな種類があるため、どんな薬が合うか、副作用が出ないかなどを注意しながら患者に合った薬を服用します。

また、バランスの良い食事をとることやストレスを溜めない生活をすること、関節に負担をかけない生活の仕方など生活指導で指摘を受けたことに注意して日常生活を送ることも大切です。

リウマチが進行すると痛みで手足を動かすのが辛くなることや関節が動かしにくくなることがあります。
だからといって、手足を動かさずにいると関節の動きが鈍くなるのはもちろん、筋肉や腱の機能が衰えてしまうことにもなりかねません。
そのため、炎症を悪化させない程度にリハビリテーションを治療の一環として取り入れることもあります。

関節の変形がひどくなった場合、一度変形してしまった骨や関節は元に戻すことはできないため、手術に踏み切る場合もあります。
炎症を起こした滑膜を取り除く滑膜切除術、破壊された関節を人工関節に置き換える人工関節置換術、関節を固定する関節固定術など、状態によって適した方法で手術が行われます。

リウマチを避ける方法はある?

自己免疫疾患だということはわかっていますが、詳しい原因がまだ解明されていないため、リウマチになることを完全に避ける方法は現状ではないと言わざるをえません。

ただ、過労やストレス、喫煙などが引き金になることはある程度わかっています。
そのため、リウマチを発症しないためには、3食しっかり食べて睡眠も十分取るなど健康的な生活をしながら基礎的な体力を保っておくことが大切です。

また、ストレスを溜めないように心がけることも大事でしょう。
リウマチは薬物療法やリハビリなど適切な治療を行えば、症状を進行させずにいい状態を保つことが可能な病気です。

そのためにも、まず早期発見することが大切。
もし、リウマチかもしれないと思ったら、早めに専門の病院で診てもらうようにしましょう。

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