肝臓が悪い時の症状とは?まとめて解説!

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、病気になったとしても自覚症状がでにくいことで知られています。
そのため、病気がある程度進行してから異常に気が付くケースが多く、病状が悪化しやすい臓器の一つです。

しかし、あらかじめどのような症状がでるか知っておけば、早期発見に役立つこともあるでしょう。

そこで、この記事では肝臓における主な病気の症状を紹介します。

目次
* 肝臓の三大症状って何
* 脂肪肝の症状とは
* 3種類ある肝炎の症状
* 病状が急速に進むことも!劇症肝炎の症状
* ウイルス性の肝炎の症状
* 覚えておくべき肝がんの症状

肝臓の三大症状って何

肝疾患を抱える患者は「体がだるくなる」「足がつりやすくなる」「体がかゆくなる」といった症状がでやすいといわれています。
この中で最も多い症状は「体がだるくなる」だといわれており、C型肝炎の患者は原因となっているウイルスを排除できれば体のだるさも解消されるという人が多いです。

C型肝炎はこれまで治りにくい病気であるといわれていましたが、2014年に「ダクラタスビル」と「アスナプレビル」という2つの飲み薬が承認されたことによって、完治する人が増えています。
完治する人が増えたことによって、完治前と後を比べるとこのような症状がでていたことがわかるようになったのです。

また、「体のかゆみ」については比較的治りにくいとされ、特に慢性肝疾患においては抗ヒスタミン薬などの塗り薬も効果が薄いといわれています。
かゆみの原因についてはオピオイドという物質が関わっていることが特定されていますが、効果的な飲み薬については開発途中です。

脂肪肝の症状とは

中性脂肪が肝臓にどんどん溜まっていくと脂肪肝になってしまいます。
食事によって摂取された脂質は小腸で吸収された後、最終的に肝臓で中性脂肪に変わります。

運動などによって、エネルギーをたくさん消費することができれば問題ありませんが、運動不足などの影響で消費できなかった中性脂肪は蓄積されてしまうのです。
1日に蓄積される量は多くありませんが、毎日の積み重ねによって脂肪肝になってしまいます。

脂肪肝になっても痛みが出ることはありませんが、血の流れが悪くなるため体全体に栄養分や酸素が行きわたらずに「疲れやすくなる」「頭がぼーっとする」といった症状がでやすいです。

また、血流が悪くなることによって「肩がこる」といった症状がでることもあります。

3種類ある肝炎の症状

あまり知られていませんが、肝炎と呼ばれる病気には「急性肝炎」「慢性肝炎」「劇症肝炎」の3つがあります。

一般的にはまず急性肝炎を発症し、それから慢性肝炎や劇症肝炎に変化するのです。
そのため、肝炎の中で最も症例数が多いのは急性肝炎で、肝炎全体のおよそ90%を占めているといわれています。

急性肝炎の症状としては、「食欲不振」や「嘔吐」、「発熱」といったものが一般的です。
ただし、症状における程度は患者によって大きく異なり、自覚症状がほとんどないものから死に至るケースまでさまざまです。
多くの場合で突然症状が表れますが、完治できるケースでは数週間程度で治まります。

慢性肝炎については急性肝炎が慢性化したものであり、その治療期間は数カ月から長くて数十年に及ぶものもあります。
慢性肝炎も症状を把握しにくい病気とされていますが、「体のだるさ」や「食欲不振」「疲れやすい」といったものを訴える患者が多いです。

病状が急速に進むことも!劇症肝炎の症状

急性肝炎や慢性肝炎に比べて「劇症肝炎」になる人は少なく、その割合は急性肝炎にかかる人のおよそ1%だといわれています。

劇症肝炎になると「食欲不振」や「嘔吐」、「発熱」といった急性肝炎と同じような症状が起こりますが、ひどい場合には意識障害が発生する場合もあるため注意が必要です。
肝臓の大切な働きの一つとして体内に入った有害物資を排せつする機能がありますが、肝炎によってその機能が低下すると有害物質が蓄積されてしまい発症します。

肝臓の組織である肝細胞には自己治癒力があるため、肝炎によってある程度破壊されても一定期間が過ぎれば治るものです。
しかし、劇症肝炎と診断されるような場合では一度に大量の肝細胞が破壊されてしまうので、早期に適切な治療を行わないと死に至るケースまであるということは覚えておくとよいでしょう。

ウイルス性の肝炎の症状

肝炎にはウイルスによって引き起こされるものがあり、A型肝炎やB型肝炎などが該当します。

A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)によって発症する病気で、一般的にはトイレなどの衛生状態が悪い環境だと発症しやすいです。

A型肝炎ウイルスには2週間から6週間程度の潜伏期間があり、発症すると「高熱」や「全身倦怠感」、「食欲不振」といった症状が起こります。
また「嘔吐」や「下痢」といった症状を併発することがありますが、HAVは糞便中に排出されるため、その処理については慎重に行わないといけません。

B型肝炎はHBVウイルスに感染することによって発病し、主な症状としては「発熱」や「食欲不振」といったものが挙げられます。
A型肝炎とよく似ていますが、B型肝炎ではこれに「黄疸」がでることがあるのが特徴です。

また、B型肝炎のもう一つの特徴としては、「不顕性感染」と呼ばれる「何の症状もでないまま治癒してしまう」ケースがあることも挙げられます。
ただし、「症状がでない」ということは知らない間に悪化するリスクも含んでいるので、怖い病気の一つだといえるでしょう。

覚えておくべき肝がんの症状

肝がんには他の臓器から転移した場合の「続発性肝がん」と、肝臓から発症した「原発性肝がん」の2つがあります。
原発性肝がんのおよそ90%は肝細胞がんだといわれており、一般的にいう「肝がん」はこの肝細胞がんのことです。

肝がんは慢性肝炎や肝硬変、B型肝炎ウイルスなどの基礎疾患がある場合になるケースが多く、それらが原因の一つであると考えられています。

がん細胞が小さいうちは自覚症状がなくても、大きくなるにつれて「腹痛」や「腹部が張った感じ」といった症状がでてくることが多いです。
目安としては、がんの直径が5センチだといわれており、大きくなるにしたがって肝機能が徐々に低下してしまいます。

また、肝硬変などの基礎疾患がある場合には、黄疸が表れることもあります。

肝臓の病気は乱れた食生活が原因となるものも多いです。

・藻(も)には59種類もの栄養素が含まれており、「セレクチンリガンド」という幹細胞はだけの特殊な物質です。
余計な脂質を排出してくれる効果もあるので、試してみてはいかがでしょうか。

スピルリナとは