食物アレルギーや花粉症など、アレルギーは意外と身近な病気です。
自分では気づかないうちに、アレルギーになっていることも珍しくありません。
放っておくと命の危険もありますから、アレルギーが疑わしいときはいち早く対策をとることが大切です。
ここでは、アレルギーで困っている人やアレルギーが疑われる人に向けて、やっておきたいアレルギー対策についてまとめてみました。
目次
- まずは医療機関で検査を!
- 家でできるアレルギー対策1.部屋はいつもきれいに
- 家でできるアレルギー対策2.スキンケアをしっかり
- 家でできるアレルギー対策3.栄養のある食事を
- 家でできるアレルギー対策4.花粉対策
まずは医療機関で検査を!
もし何らかのアレルギー症状に悩んでいたり、アレルギーが疑われるような症状があったりするなら、まずは医療機関で検査を受けましょう。
たとえば、食後に舌がぴりぴりする、特定のものを食べた後に体調が悪くなるといった症状がある場合、もしかするとアレルギー反応を起こしているかもしれません。
アレルギー対策をとるためには、まずアレルゲンを特定することが大切です。
医療機関で検査を受ければ、自分の身体が何に対してアレルギー反応を起こしているのか調べることができます。
医療機関では、主に血液検査でIgE抗体というものを調べます。
IgE抗体とは、アレルギーを引き起こす原因物質のことです。
血液検査では、このIgE抗体がどの物質に対してどの程度あるのかを検査します。
ただ、血液検査だけではアレルゲンを特定できないこともあります。
その場合は、皮膚を傷つけてアレルゲン液を垂らしたり、アレルゲンが疑われる食物を食べてみたりするといった試験をすることもあります。
こうした試験は、アナフィラキシーショックが起こる危険性があるので専門の医療機関で行うのが基本です。
自分でアレルゲンを調べようとして、実際に反応が出やすい食物を食べてみるようなことは危険ですから避けましょう。
家でできるアレルギー対策1.部屋はいつもきれいに
医療機関でアレルゲンが特定できたら、とにかくアレルゲンを近づけないようにすることが大切です。
しかし、アレルゲンはどこに潜んでいるかわかりません。特にダニやハウスダスト系のアレルゲンは見えないところに潜んでいます。
シーツや布団、カーペット、カーテンなど、ファブリック製品はこまめに干したり洗濯したりするようにしましょう。
ファブリック製品はダニやホコリ、花粉などが付着しやすいので、カーテンをブラインドにしたり、カーペットや畳をフローリングにしたりなど、家具や床材にも気を使うようにしたいところです。
もちろん、部屋をいつも清潔にしておくことも忘れないようにしてください。
掃除機をこまめにかけて、部屋にアレルゲンが溜まらないように気をつけましょう。
少なくとも週に2回以上は掃除するように心がけてください。
ほうきで床を掃いたり、布団を外で叩いたりするだけでもずいぶん違います。
また、ダニやホコリは空気中にも舞っています。
定期的に換気をしたり、空気清浄機を使ったりして、ダニやホコリが部屋のなかに溜まらないように対策しましょう。
家でできるアレルギー対策2.スキンケアをしっかり
アレルギーは皮膚に出やすいので、毎日入浴して皮膚を清潔に保つことが大切です。
特にスキンケアをしっかりして、肌をアレルギーからしっかり守ってください。
アレルギーが原因となって、肌の乾燥や湿疹が起こることもあります。
とりわけ乾燥は皮膚の防御機能を弱めます。
その結果、アレルギーが悪化してしまうこともあるので注意が必要です。
スキンケアでは、特に保湿に力を入れましょう。
入浴後は肌が乾燥しやすくなっています。
化粧水や乳液を使って、しっかり乾燥を防いでください。
また、入浴中に使う石鹸やシャンプーにも気を使いたいところです。
刺激の強い成分が含まれていると、過剰なアレルギー反応を起こしてしまうこともあります。
石鹸やシャンプーは刺激の弱いものを選ぶようにしましょう。
スキンケアでは、肌の保湿だけでなくUVケアも忘れないようにしてください。
紫外線を浴びると肌がダメージを受けてアレルギーがひどくなってしまうことがあります。
特に夏場は紫外線が強いです。日焼け止めクリームなどで紫外線をしっかり防いでください。
家でできるアレルギー対策3.栄養のある食事を
食品がアレルゲンの場合、医師の指示に従って対策を取ってください。
医療機関でアレルゲンがはっきりしているなら、原因となる食品を食べない「食物除去」を行うのが一般的です。
ただし、食物除去を行うと栄養が偏ってしまうことがあります。
アレルゲンから摂れる栄養素は他の食品で補うようにして、栄養バランスが偏らないように気をつけましょう。
子どものアレルギー対策をする場合は特に注意が必要です。
食物除去した結果、栄養不足で子どもの健康や成長に良くない影響が出てくるかもしれません。
栄養不足にならないよう食事に注意しましょう。
また、アレルゲンとなる食物のカスなどが食器に残っていてもアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。
食器はいつも清潔にしておきましょう。
また、子どもが学校に通っている場合、給食でアレルゲンを食べないように、担当教師に必ずアレルゲンの報告をしておくことも忘れないようにしましょう。
家でできるアレルギー対策4.花粉対策
花粉症もれっきとしたアレルギー症状の一種です。
家でアレルギー対策をする際は、花粉症の対策も合わせて行うようにしましょう。
花粉症をすでに発症しているなら、まずは耳鼻科で花粉対策用の薬を処方してもらってください。
同じ花粉症でも、アレルゲンとなる花粉の種類は人それぞれで異なります。
耳鼻科に行ってアレルゲンを特定し、薬を処方してもらえば効率的に花粉症の症状を和らげることができます。
処方された薬を飲みながら、自分でも花粉を遠ざける対策を取るようにしてください。
たとえば、花粉症の時期はマスクと眼鏡をしっかり装着して外出するようにしましょう。
花粉症の一番の対策は、とにかく花粉に触れないということです。
マスクと眼鏡をして、少しでも花粉との接触を避けてください。
帽子やマフラーも効果的です。
また、外出から帰宅してきたら、洋服を叩いて付着した花粉を払うことも大切です。
部屋のなかに花粉を侵入させないようにして花粉との接触を減らします。
身体にも花粉は付着しているので、顔を洗ってうがいと手洗いを徹底してください。
花粉症の時期は特に毎日の習慣として心がけると良いでしょう。