アルコール好きの人にとって気になる「プリン体」。
痛風になると食事制限があるため、薬を飲み始める前になんとか予防したいところです。
そこで、プリン体の多い食品、プリン体を摂取するときに気を付けたいポイントをお伝えします。
目次
- プリン体の多い食べ物とは 高プリン食品の基準
- プリン体の多い食べ物1.干物類
- プリン体の多い食べ物2.内臓
- 干物や内臓以外でプリン体の多い食べ物は
- プリン体の多い食べ物を食べるコツとは
プリン体の多い食べ物とは 高プリン食品の基準
プリン体とは、穀物や肉、魚など多くの食品に含まれている旨み成分のひとつで、細胞の核となる核酸抗生物質です。
「プリン体を摂取すると痛風になる」とのイメージが先行して「プリン体=体に悪いもの」という図式が出来上がっている人もいるかもしれません。
しかし、危険なのはプリン体の過剰摂取であって、プリン体自体は生命活動で欠かせない役割を果たしています。
プリン体は、筋肉を動かすときのエネルギー伝達物質の原料でもあるのです。
プリン体はほとんどの食材に含まれており、特に旨みの強い食品や細胞数の多いものに豊富に含まれています。
たとえば、鶏卵とイクラ、キャビアのプリン体含有量を比較すると、つぶつぶの数が多いキャビアに最もたくさんのプリン体が含まれています。
キャビア100gあたりのプリン体含有量は94.5mgです。
ちなみに、鶏卵は1個で細胞1つ分なので、プリン体はほとんど含まれていません。
プリン体の1日の摂取量は400mgが上限で、食品100gあたり200mg以上のプリン体が含まれていると高プリン食品だといわれています。
魚卵はプリン体が多いと思われているかもしれませんが、キャビアは高プリン食品にはあたりません。
イクラにいたっては100gあたり3.5mgなので、ほとんど含まれていないことになります。
プリン体の多い食べ物1.干物類
魚類のプリン体含有量は概ね120mgから160mgで、種類によって異なります。
また、同じ魚でも干物として食べるか刺身として食べるかによってプリン体の摂取量は変わってきます。
干物や煮干し、鰹節は加工の過程で水分を蒸発させているので、プリン体が凝縮されているのです。
つまり、同じ量でも干物として食べる方がお刺身として食べるよりも必然的に多くプリン体を摂取していることになります。
プリン体の多い順にみると、煮干し、鰹節、アジの干物、サンマの干物です。
煮干しは100gあたり746.1mgのプリン体を含んでいるので、100gで1日の摂取量の上限を超えてしまうことになります。
もっとも、100gの煮干しを口にすることは日常生活においてあまりなく、実際に食べる量は数g程度でしょうから心配し過ぎることはありません。
プリン体の多い食べ物2.内臓
鶏レバーやイサキの白子など内臓系にも多くのプリン体が含まれています。
レバーをプリン体の多い順に並べると、鶏レバー、豚レバー、牛レバーの順になります。
最も少ない牛レバーでも100gあたり219.8mgなので、200gで1日の摂取量の上限に達してしまいます。
干物と異なりお肉が好きな人なら意外と簡単に食べられる量なので、過剰摂取に注意してください。
プリン体の摂取量をみるときには、その食品のプリン体含有量に加えて、普段摂取する量にも目を向けてみると良いでしょう。
干物や内臓以外でプリン体の多い食べ物は
干物や内臓以外では、鰹、鰯、大正海老や干しシイタケに多くのプリン体が含まれています。
一方、プリン体含有量はそれほど多くないものの、気を付けた方がいいのがアルコール類です。
プリン体の過剰摂取が危険視されるのはプリン体が分解された後の尿酸が体内で結晶化し(高尿酸血症)、結晶化した尿酸が関節の壁などに定着してしまうからです。
壁から結晶が剥がれ落ちるときに激しい痛みが生じ、痛風発作と呼ばれています。
アルコール類は種類に関係なく尿酸の排泄を阻害してしまうので、高尿酸になるリスクが高まってしまいます。
このため、痛風が心配な人はアルコール類の飲みすぎに注意してください。
プリン体の多い食べ物を食べるコツとは
プリン体を避けようとするとそもそも食事量を減らすしかなく、ストレスを感じる人もいるでしょう。
そこでプリン体の過剰摂取に注意するためには、食事内容を見直しつつ、調理法にも気を配ることが大切になります。
プリン体は水に溶けだす性質を有するので、煮物や茹でて食べるのがおすすめです。
もっとも溶けだした汁やスープを飲み干してしまうと、結局プリン体を摂取することになるので、汁やスープを飲むのはほどほどにしましょう。
また、尿酸値を下げる食品を多めに摂るようにして、尿酸値が上がりやすく、糖分が多めの食事をやめると、プリン体の分解された尿酸が体内で結晶化することを防ぐことができます。
たとえば、コーヒーには尿酸値を下げる作用があると報告されているので、無糖のコーヒーを定期的に呑むと痛風のリスクを下げることができるでしょう。
また、尿酸値は内臓脂肪の蓄積に伴い上昇するので、食物繊維の多い食品を摂取して、余計な脂肪の排泄を促すことも大切です。
サプリメントなら豊富な食物繊維を手軽に摂取できるので、腸内環境を整えることができるでしょう。
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