喘息と食べ物にはどのようなつながりがあるのでしょうか。
ここでは、喘息の症状を引き起こしやすい食べ物や喘息の症状に効く食べ物など、喘息と食べ物の関係について解説していきます。
喘息の症状を改善するヒントは、毎日の食事に隠されています。
どのような食べ物が原因で喘息が起こるのかを詳しく見ていきましょう。
目次
* 喘息の症状とは
* 喘息の原因は食べ物
* 喘息を引き起こさないために!アレルゲンに要注意
* アレルゲン物質を含んでいなくても喘息を引き起こす食べ物
* 喘息改善に食事療法は効果的
喘息の症状とは
喘息は気道が炎症することで発症します。
主な症状は、せき、たん、呼吸困難(息苦しい)、呼吸時のヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)などです。
胸の痛みやのどに違和感を覚えることも少なくありません。
喘息の原因は食べ物
喘息を誘発する原因はハウスダスト、感染症、ストレスなどさまざまなものが考えられます。
なかには、食事が原因で喘息を引き起こしてしまうケースもあるため、薬のみの治療を行うだけでは喘息が改善されないということがあります。
原因が食べ物である場合、投薬治療と並行して毎日の食事を見直すことが大切です。
喘息を引き起こさないために!アレルゲンに要注意
食べ物で喘息が起きている場合は、喘息を誘発するアレルゲンに注意しなければなりません。
アレルゲンを摂取することで、喘息の症状を引き起こすケースは多く見られます。
症状悪化や発作予防のために、アレルゲンと考えられる特定の食品を避けることが大切です。
アレルゲンとなりやすい食べ物は、子どもであれば卵、牛乳、小麦粉、大豆、米、そば、肉、魚などです。
大人の場合は、そば、小麦粉、カニやエビといった甲殻類などがあげられます。
さらに、美容や健康に良いとされる果物にも注意しなければいけません。
メロンやイチジク、パイナップル、パパイヤ、マンゴー、バナナといった果物は発作を起こしやすいといわれています。
なかでも注意したいのはキウイです。
キウイにはアクチニジンというたんぱく質分解酵素が含まれていて、これを摂取すると喘息症状以外にも、血圧低下、意識障害といった症状が引き起こされる危険性があります。
アレルゲンとなる物質は数え切れないほどあるため、何を食べたときに症状が起こりやすいのか普段からチェックしておくことが大切です。
心配な人は、医療機関でアレルギー反応の血液検査を受けるようにしましょう。
アレルゲン物質を含んでいなくても喘息を引き起こす食べ物
アレルゲン物質を含んでいない食べ物でも、喘息の症状を引き起こすことがあります。
一般的に、多く見られるのは食品添加物による喘息です。
食品添加物のなかで特に注意したいのは、合成着色料、合成保存料、発色剤の3つです。
合成着色料は、主に食品を新鮮に見せるために使われるもので、ゼリーや飴、漬物、魚肉練り製品、清涼飲料水などに多く含まれています。
合成着色料が含まれた食品を摂取すると、喘息の発作、蕁麻疹、目の充血といったアレルギー症状を引き起こすといわれています。
合成保存料は、食品を長持ちさせるために使われるもので、ハムやソーセージ、おにぎり、ワイン、佃煮、チーズといった食品に含まれていることが多いです。
合成保存料が含まれた食品を摂取すると、合成着色料を摂取したときと同じ症状が起こることが分かっています。
発色剤は、食品の色をよりきれいに見せるために使われるもので、ワインやハム、ソーセージ、おにぎりなどに使用されることが多いものです。
発色剤に使われる亜硫酸Naは、アレルギー症状の原因を作ることで広く知られています。
このような食品添加物での喘息は、風邪薬や解熱鎮痛薬で発作が起きる「アスピリン喘息」を持っている人は、特に起きやすいといわれています。
加工食品を購入するときには必ず食品表示を確認して、できるだけ添加物が入っていない食品を選ぶことが大切です。
喘息改善に食事療法は効果的
食事療法を正しく行えば、喘息改善に期待を持てます。
食事療法で重要なのは、栄養素をバランス良く摂取することです。
三大栄養素であるたんぱく質、糖質、脂質を基本とし、ビタミンやミネラルを摂取し、体の調子を整えて丈夫にします。
過度なダイエットなど、栄養不足になりやすい食生活では喘息改善は不可能です。
健康的な体づくりを行うことが、食事療法の第一目的になります。
特に摂取したい栄養素は、ビタミンC、食物繊維、カルシウムです。
ビタミンCは強力な抗酸化作用により、活性酸素から体を守るのに効果的です。
喘息患者に多く見られるのはビタミンC不足です。
ビタミンCが不足することで気道の粘膜が敏感になり、症状が起こるケースは少なくありません。
ジャガイモや大根、レンコンといったビタミンCを豊富に含む食べ物を摂取することが大切です。
食物繊維は、悪玉菌の増殖を防いで善玉菌を増やす作用があります。
無駄な老廃物を排出することで、免疫力アップに期待が持てます。
緑黄色野菜やキノコ類、豆類に豊富に含まれているため、毎日摂取するように心がけましょう。
カルシウムは、免疫細胞の働きに欠かせない栄養素なので、喘息改善のために積極的に摂取したい栄養素になります。
カルシウムを摂るときは、小魚、ヒジキ、ゴマ、干しエビ、玄米、納豆などから摂取するのが効果的です。
牛乳でカルシウムを摂取している人も多いかもしれませんが、牛乳は吸収率が高く、摂取すると血液中のカルシウム濃度が一気に上昇することで、余剰分はすぐに排出されてしまいます。
効率が悪いうえに、排出するときに必要なミネラルまで一緒に排出されるため、逆に体調を悪化させる可能性もあります。
カルシウムは、野菜、海藻、豆類、穀物などから摂取するようにしましょう。
ただ正直、食事から毎日栄養を摂取するのは、なかなか難しいという人もいるかと思います。
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