痛風の予防策を知りたい!効果的な方法を解説

痛風の予防策を知りたい!効果的な方法を解説

痛風は風に当たっただけでも激痛が走るという恐ろしい病気です。
尿酸値の高い人は痛風を発症しやすいといわれるので、痛風を未然に防ぐためにはまず尿酸の値に気を配っておくのが大切です。

ただ、尿酸値はちょっとしたきっかけで上がってしまう厄介な数値です。

ここでは、痛風と尿酸の関係を紐解き、症状を起こさないための効果的な予防策について解説します。

目次

  •  風になるのはどうして ?
  • 【予防策1】痛風に繋がる尿酸値をチェックする
  • 【予防策2】肥満を解消する
  • 【予防策3】プリン体の含有量が多い食品を避ける
  • 【予防策4】ストレスを溜め込まない
  • 【予防策5】適度な有酸素運動をする

 

痛風になるのはどうして?

痛風を引き起こす原因は尿酸と呼ばれる物質にあります。

尿酸は体内に必ず存在する物質で、誰もが一定の量の尿酸を血中に蓄えています。
しかし、ストレスや肥満、また遺伝的な要因によって、血中の尿酸の量が過剰に増えてしまうことがあります。

血中における尿酸の濃度が高まると、本来なら溶けて体外へ排出される尿酸が、体内に残存して蓄積されるようになります。
すると、溶けなくなった尿酸が結晶化し、この結晶が身体の節々に沈着して痛風発作を起こすのです。

すなわち、痛風の原因は増えすぎて結晶化した尿酸にあります。
この尿酸は、ストレスや肥満ばかりではなく、プリン体を多く含む食品の摂取や激しい無酸素運動などによっても増えてしまいます。
つまり、日常の良くない生活習慣が尿酸値を上げ、結果として痛風を引き起こしてしまう原因になるということです。

痛風を予防するためには、そうした良くない生活習慣を見直す必要があります。
それでは、具体的にどうすれば痛風を予防できるのか、具体的に見てみることにしましょう。

【予防策1】痛風に繋がる尿酸値をチェックする

痛風の予防は、まず尿酸値を高くしないように気をつけることが大切です。
そのためにも、定期検診をしっかり受け、尿酸値をその都度チェックするように心がけてください。

尿酸値の正常な値は、成人男性で血液1dl中4.0〜6.5mg/dl、成人女性は3.0〜5.0mg/dlとされています。
7.0mg/dlという数値を超えると高尿酸血症と見なされ、痛風の発作を起こしかねない危険水域となります。

また、8.5mg/dlを常に超えるようになってしまうと、いつ痛風を発症してもおかしくない状態と見なされるので、この値を超えるような場合は特に注意しなければなりません。
7.0mg/dlが危険かどうかの目安の数値になるので、この数値を基準に自分の尿酸値を検診ごとにチェックしてみてください。

【予防策2】肥満を解消する

肥満になると、尿酸値も高くなりがちです。
そのため、肥満の人は痛風の発作を起こしやすいといわれています。

肥満の原因は、多かれ少なかれ食べ過ぎにあります。
尿酸値を高める原因物質であるプリン体はほとんどの食品に含まれている物質です。
したがって、日常的に過食が続いている人は、肥満になりやすいと同時に、痛風を発症しやすい体質になっているのです。
まずはダイエットをして肥満を解消することが痛風の予防につながります。

肥満によって尿酸値の高い人がダイエットをすると、血中尿酸の濃度が正常化しやすいというデータもあります。
ただ、ダイエットをする際は、身体に無理を強いるような激しい無酸素運動は避けてください。
無酸素運動はかえって痛風のリスクを高めてしまいます。
身体に負担をかけないような適度な運動をすることが大切です。

【予防策3】プリン体の含有量が多い食品を避ける

【予防策3】プリン体の含有量が多い食品を避ける

尿酸値の高騰を招くプリン体はほとんどの食品に含まれています。
そのため、プリン体を完全に断つことは困難です。

しかし、プリン体の含有量が特に多い食品を避ければ、尿酸値を高めるリスクを大きく軽減することになります。

たとえば、アルコールはプリン体をたくさん含んでいる食品です。
とりわけビールはプリン体の含有量が多い食品として知られています。
痛風予防のためにも、ビールなどのアルコール類は飲み過ぎないように注意してください。

ほかにも、レバーや白子、いわし、えびなどはプリン体の含有量が高い食品です。
食べるのはなるべく避けた方が良いでしょう。

ただ、プリン体は水に溶けやすい性質を持っています。
プリン体の含有量が高い食品でも、煮沸すると摂取量を抑えられるので、どうしても食べたいときは試してみると良いでしょう。

【予防策4】ストレスを溜め込まない

ストレスを溜めると尿酸値は高くなってしまいます。
ストレスを溜め込むような生活は、心身に大きな負担をかけることになります。
ストレスによって心身の緊張状態が続いてしまうと、エネルギーの消費が過剰になって尿酸がたくさん作りだされてしまいます。
その結果、痛風発作を発症してしまうことがあるので注意が必要です。

ストレスはホルモンの性質も変化させ、尿酸の排出にも大きな影響を与えてしまいます。
適度にリラックスやリフレッシュをして、ストレスを溜め込まないように気をつけてください。

散歩や軽い運動、旅行や音楽鑑賞など、自分に合ったストレス解消法を見つけて、痛風を未然に防ぎましょう。

【予防策5】適度な有酸素運動をする

筋力トレーニングなど、激しい動作を伴う無酸素運動は良くありませんが、ウォーキングやジョギングなどの軽い有酸素運動には尿酸値を下げる効果があるといわれています。
サイクリングやエアロビクスなど、自分で取り組みやすい有酸素運動を実践してみましょう。

もちろん、有酸素運動が痛風予防に効果的だからといって、あまり過度にやり込んでしまうのは良くありません。
激しい運動をすれば汗をかきます。
汗をかけば体内の水分量は落ちるので、血中の尿酸濃度は上昇してしまいます。
あくまで適度な運動が痛風予防に効果的なので、自分のペースでやりすぎないように気をつけてください。

軽めの運動はストレスの緩和や肥満の解消にも役立ちます。
痛風予防をするなら、ぜひ軽めの有酸素運動を生活の中に取り入れてみましょう。

 

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