妊娠中の腹痛を対処したい!お腹の痛みを撃退

妊娠中にはさまざまな身体の異変を感じて、不安を感じることがあります。
妊娠中に腹痛に悩まされている人は、対処法などを知っておき役立てていきましょう。

この記事では、妊娠中に腹痛が起こる原因や時期、腹痛が起きたときの対処法などについて解説していきます。

目次
* 妊娠中に腹痛が起こる原因
* 妊娠中に腹痛が起こる時期とは
* 危険な腹痛の特徴はある
* 妊娠中に腹痛が起きたときの対処法
* 医師に診てもらうときのポイントは

妊娠中に腹痛が起こる原因

妊娠中に腹痛が起こるのには、いくつかの原因があります。
まず、ホルモンバランスの変化によって腹痛が生じている可能性についてです。

妊娠初期にはhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)やエストロゲン、プロゲステロンが多く分泌されています。
これらが腸の機能の低下に関わっており、便秘や下痢を引き起こすことで下腹部痛の原因になることがあります。

次に、子宮の大きさの変化によって起こる腹痛です。赤ちゃんが成長するにしたがって、子宮も大きくなっていきます。
子宮が大きくなると、臓器が引き伸ばされることで痛みが生じる場合があるのです。

また、子宮が大きくなると、その後ろにある腸が圧迫されて痛みの原因となっている可能性もあります。

さらに、骨盤周辺の靭帯の緩みも、妊娠中の腹痛を引き起こす原因のひとつといえるでしょう。
出産のときには骨盤を広げて赤ちゃんが産道を通りやすくするために、妊娠初期から骨盤まわりの靭帯が緩んでいきます。
骨盤周辺の靭帯が緩むと、人によっては下腹部の違和感や、足の付け根や恥骨の辺りが圧迫されたような痛みを感じることがあります。

妊娠中に腹痛が起こる時期とは

妊娠中に腹痛が起こる時期にも、傾向があるといわれています。
妊娠中には、基礎体温が高温期に入ってから1週間を経過した頃に腹部の痛みを感じる人が多いようです。

基礎体温が高温期に入ってから1週間経った頃というのは、生理予定日のおよそ1週間前の辺りを指しています。
この時期は受精卵が着床して、胎芽と呼ばれる時期に相当します。

胎芽とは、胎齢が8週未満、妊娠10週未満の赤ちゃんのことを指しています。
着床出血が起こった後なら、妊娠初期の症状のあらわれである可能性が高いといえるでしょう。

危険な腹痛の特徴はある

腹痛の痛みの種類や程度には個人差があります。
しかし、妊娠中の下腹部痛の中には危険なものも含まれているのです。

流産の兆候がある危険な腹痛には以下のような症状があるため、痛みのタイプについて覚えておきましょう。

まず、ズキズキやチクチクなどする下腹部痛は、妊娠初期の痛みの症状としてよく見られます。
痛みがズキズキとひどい場合は、早めに病院を受診しましょう。

次に、締め付けられるような強い下腹部痛で出血を伴う場合は、子宮外妊娠や切迫流産も疑われるため、すぐに病院を受診する必要があります。

続いて、耐えられないほど強い下腹部痛や、痛みがどんどん増していくようであれば、流産や子宮外妊娠の兆候であるおそれがあります。
下腹部に強い痛みを伴う場合には自己判断をせずに、必ず病院を受診するようにしましょう。

ただし、これらの症状が起こったからといって、必ず流産の兆候であると言い切ることはできません。
気になるようであれば、すぐに専門医に診てもらうことが大切です。

妊娠中に腹痛が起きたときの対処法

妊娠中に腹痛が起こったときの対処法を知っておくと、下腹部の痛みを和らげることができる可能性があります。

まず、腹痛があるときには、できる限り安静に過ごすようにしましょう。
そうはいっても、仕事や家事などをしなければならないため、なかなか安静にはできないという人もたくさんいます。

そのような場合には、作業量を減らしたり、普段よりもペースダウンしたりするなど工夫してみることが大切です。
加えて、お腹や身体に負担がかからないような姿勢・動きを心がけるように気を付けましょう。

次に、身体を温めることも、腹痛を和らげるといわれています。
身体の冷えによって血行が悪くなると、下腹部痛を引き起こすおそれがあります。

例えば、妊娠中には冷たい飲み物や食べ物は極力控えたり、冷房で身体を冷やし過ぎたりしないように注意しましょう。

また、下腹部痛を感じたときには、ストレスを溜め込まないようにすることも重要です。
特に、妊娠初期にはホルモンバランスの乱れによって腹痛が悪化してしまう場合があります。
そのため、日頃からストレスを溜め込まないような生活の仕方や、ストレス発散の方法などについて考えておくと良いでしょう。

医師に診てもらうときのポイントは

妊娠中の下腹部痛を医師に診てもらうときには、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

まず、流産の兆候はないか確認を取ることが大切です。
下腹部に激しい痛みがあったり、出血を伴っていたりする場合には、流産の兆候である可能性があります。
安静にしても痛みが治まらないときには、医師に診てもらいましょう。

次に、子宮外妊娠になっていないかの確認も欠かせません。
子宮外妊娠に関しては予防することが難しく、安静にしていてもあまり意味がないといわれています。
子宮外妊娠は早期の診断が可能であるため、健診で確認することができる妊娠5〜6週目までには産婦人科を受診しましょう。

続いて、婦人科系疾患の可能性があるかどうかについてです。
卵巣嚢腫や子宮筋腫、子宮内膜症などの婦人科系の疾患は腹痛を引き起こす可能性が高いといわれています。
痛みがあるときには、医師に診てもらいしっかりと確認しておきましょう。

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