リウマチの痛み対策とは?適切な対処が重要!

リウマチは30代〜59代の女性に多く見られる症状で、およそ1000人に5人はリウマチを患っているといわれています。
リウマチは進行すると日常生活を送るのも困難になるほどの痛みを生じる場合もあります。

そこで、リウマチの痛みを抑える方法と家庭でもできる対処法を紹介します。

目次
* リウマチになると強い痛みが出るのはなぜ
* リウマチの痛みを抑える薬1.非ステロイド性抗炎症薬
* リウマチの痛みを抑える薬2.弱オピオイド
* リウマチの痛みを抑える薬3.ステロイド
* 薬以外でリウマチの痛みを抑える方法は

リウマチになると強い痛みが出るのはなぜ

リウマチとは肘や膝などの関節が炎症を起こし、激しい痛みや腫れを引き起こす病気です。
症状が進むと関節が変形し、関節の機能が失われてしまうこともあります。

通常、関節の周りは骨膜という被膜に覆われています。
しかし、何らかの理由で免疫機能に異常が生じると、骨膜に炎症が起きてしまう場合があります。
これがリウマチの初期症状です。

炎症が続くと、関節を取り囲む骨膜が腫れ上がり、骨や軟骨まで破壊されてしまいます。
なぜ免疫異常が起こるのか、30代〜59代の女性に多く見られるのか、原因ははっきりと明かされていません。

60代から発症する高齢発症関節リウマチという症状もあります。
しかし、出産や妊娠、閉経などによるホルモンバランスの乱れが免疫機能に影響を及ぼし、リウマチの発病率を上げるという説もあります。

リウマチの痛みを抑える薬1.非ステロイド性抗炎症薬

リウマチの治療は主に薬物療法により行われます。

使われる薬品は炎症による痛みや腫れを和らげる「抗炎症薬」と免疫機能を整え病状の進行を抑える「抗リウマチ薬」、バイオテクノロジー技術により開発された最先端の治療薬である「生物学的製剤」の3種類です。

さらに、抗炎症薬には非ステロイド性抗炎症薬とステロイドの2種類があります。
非ステロイド性抗炎症薬とはいわゆる鎮痛薬で、セレコックスやロキソニン、アスピリンなどが代表的です。
非ステロイド性抗炎症薬は59種類〜60種類ほど存在し、市販薬として販売されているものも多いです。

リウマチのほかにも、風邪や腰痛、歯痛などさまざまな症状に使われます。主な効果は解熱と鎮痛です。
炎症を起こす原因物質の産出を抑制し、痛みや腫れを軽減する作用があります。
即効性に優れ、服用から数時間以内に効果があらわれるので、リウマチの薬として最初に処方されるケースも多いです。

ただし、副作用として腎臓の機能低下や胃潰瘍などを引き起こす場合があるので、長期服用は避けるべきでしょう。
また、関節の変形や骨、軟骨の破壊など、病気の進行を抑えることはできません。

リウマチの痛みを抑える薬2.弱オピオイド

リウマチの病状が進行し関節が変形してしまった人や、慢性的な痛みがあり痛み止めの長期服用が必要な人には、弱オピオイドという薬剤が処方される場合があります。
代表的な弱オピオイドとして、トラムセットやトラマールなどが挙げられます。
弱オピオイドには少量の麻薬が配合されており、非常に優れた鎮痛効果を持つ薬剤です。
長期服用によるリスクも非ステロイド性抗炎症薬より低く、副作用が少ないという特徴があります。

ただし、飲み始めは吐き気を覚えることもあるため、最初の1週間ほどは吐き気止めと一緒に服用しなければいけません。
また、体質によっては吐き気止めでも抑えられないほど激しい吐き気を覚える人もいるため、そのような場合は服用ができません。

リウマチの痛みを抑える薬3.ステロイド

ステロイドもリウマチの治療薬として処方される薬剤です。
非ステロイド性抗炎症薬や弱オピオイドとの大きな違いは、痛みを緩和するのではなく、炎症を鎮めるための薬剤という点です。

炎症を抑えることにより骨膜の腫れが引き、痛みや関節のこわばりを緩和する効果があります。
優れた抗炎症作用を持つ一方で副作用も強く、長期的に飲み続けることで感染症にかかりやすくなったり、動脈硬化や骨粗しょう症などの病気を引き起こしたりする場合があります。

ただし、副作用を恐れて勝手に使用量を下げてしまうと、リウマチが悪化してしまうケースもあるので注意しましょう。
同じ病気を患っていても、薬の服用量は飲む人の体格や病状によって変わり、常に一定ではありません。
量の調節が難しい薬剤なので、処方された場合は必ず医師の指示に従って服用しましょう。

薬以外でリウマチの痛みを抑える方法は

リウマチの痛みを和らげる方法は、薬物療法だけではありません。
薬を使わず患部を温めたり冷やしたりする治療法を、物理療法と言います。

リウマチは自覚症状がない状態でも慢性的に炎症が続いているため、早期発見と早期治療が欠かせません。
放っておくと、痛みの少ない炎症から突然急激な痛みを生じる炎症に移り変わってしまう可能性があります。
このような突発的かつ急激な症状の変化を「急性転化」と呼びます。急性転化は日頃から物理療法で痛みをコントロールすることにより予防が可能です。

患部を温めるか冷やすかは、患部の状態により異なります。
痛みが強く関節が腫れて熱を持っている場合は、アイスパックや氷嚢を当てて患部を冷やしましょう。

腫れや熱はなく鈍痛が続いている場合は、湯たんぽやホットパックで温めます。
痛みだけでなく関節がこわばっているような感覚があれば、40度〜42度程度のお湯に10分ほど手足を浸しましょう。
関節の周囲の血行が悪くなると、筋肉がこわばり痛みが強くなることがあります。
お湯で温めながらゆっくりと手足を動かすと、より血行が促進されます。

痛みの予防には、スピルリナ・のサプリメントも効果的です。
スピルリナに含まれる豊富な栄養成分で免疫機能を高めることが期待されるため、症状の緩和や抑制をサポートしてくれるでしょう。

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